やはり、何よりも下地が命です。。。
BLシルバーコートRTの施工に関しまして、これは、やはり下地が鏡面であればある程、その最終的な仕上がりは美しくなる訳でありまして… そんな訳で、本日の所は、シルバー施工前のプライマーを磨く工程をご紹介させて頂きたく思います。文字通りの鏡面化。プライマーをここまで磨き上げますと、シルバー施工面を『鏡』とする事が可能です。
まずは基材表面を磨きましょう!
プライマーを施工する前に、まずはその基材表面の丹念な面出しの作業を行いましょう。BLシルバーコートRTのプライマーは、パテやサフェーサーの上に施工をする事が可能ですので、通常通りの手順によりまして基材表面に対する下準備を行って下さい。
準備する物
耐水ペーパー2000番
コンパウンド : 3Mのカット・L-1 / ハード・1 5981 / ハード・2 5973
エアーツール : シングルアクション / ダブルアクション
バフ : フェルトバフ (カット・L-1用) / スポンジバフ2個 (それぞれハード・1 5981 / ハード・2 5973に)
マイクロファイバー・ウエス
※ コンパウンドに関しましては、3M社製の製品に拘らず、中研ぎ用として極細目、仕上げ用として超微粒子コンパウンドをお使い頂ければと思います。
このゴミ物だらけの皿を磨かせて頂きます。。。
大変にお恥ずかしいのですが、弊社の場合、専用の塗装ブースなど持ち合わせてはおらず、屋外にての塗装環境と同じ様な条件下にてテスト施工等を行っておりまして… ですので、施工面には毎回、ほぼほぼゴミ物が付く始末です。今回、磨く皿もご覧の通りの酷い有様。プライマーの磨き方のご案内をさせて頂く前に、まずはその辺りから改善をしなくてはならないと思う所ではありますが、ここは諸々のご理解を頂きつつ、反面教師的なスタンスでもってお話を進めさせて頂ければと思います。
1耐水ペーパー : 2000番で荒研ぎ
まずは耐水ペーパー : 2000番を使い施工表面に付きましたゴミ物を除去。更に施工面が平滑となる様、丹念に研いで行きます。
2シングルアクション & カット・L-1
ここからはエアーツールを使用した磨きの工程となります。シングルアクションにフェルトハブを取り付け、適量のコンパンド / カット・L-1をフェルトバフに塗布します。ここでの作業は、先に行った耐水ペーパー : 2000番で付いた傷目を可能なかぎり消し去る事が目的となります。この段階での作業の良し悪しが最終的なシルバーの仕上げの面に影響を及ぼしますので、どうかゆっくりと時間を掛けて頂き丹念な作業を行って下さい。
3シングルアクション & ハード・1 5981
フェルトバフをスポンジバフに交換。同じくエアーツール / シングルアクションを使用します。適量のコンパンド / ハード・1 5981をスポンジバフに塗布。先のカット・L-1での作業により施工面に残ったフェルトバフの目を消して行く事がここでの作業の目的となります。
4シングルアクション & ハード・2 5973
次の作業に移る前にスポンジバフを交換します。予めハード・1専用のスポンジバフ、ハード・2専用のスポンジバフをそれぞれご用意下さい。適量のコンパンド / ハード・2 5973をスポンジバフに塗布。先のハード・1 5981での作業により施工面に残ったスポンジバフの目を消し、そして塗装面を磨き上げます。
5ダブルアクション & ハード・2 5973 / 仕上げ編
ここでエアーツールをシングルアクション → ダブルアクションに交換。いよいよ仕上げの作業となります。使用するコンパンドは先の作業と同じくハード・2 5973です。適量のコンパンド / ハード・2 5973をスポンジバフに塗布。表面に残った僅かな小傷を消し去り塗装面を鏡面の状態と致します。
6最終的な拭き上げはマイクロファイバー・ウエスにて
鏡面となった塗装面に残るコンパンドや埃などは、新品のマイクロファイバー・ウエスを使用して拭き上げ下さい。例えばティッシュや紙ウエス、または一般的なウエスを使用致しますと、その繊維によって確実に塗装面に小傷が付きます。また3Mのコンパンドを使用した際は、説明書を読む限りですと、次の塗装の作業に移る際『脱脂』は必要無しとなっております。ですので脱脂をせずに次の作業=シルバーの施工に移る事も可能なのだと思いますが、弊社では念の為、マイクロファイバー・ウエス & シリコンオフにて脱脂の作業を行う様に致しております。
6本日のまとめ : 下地の状態は重要です
BLシルバーコートRTをより完璧な状態にて仕上げる為には、とにもかくにも下地の状態は非常に重要となりますが、BLシルバーコートRTの専用プライマーは非常にレベリングの性能に富んでおりますので、基材表面の状態が良好であったり、また塗装環境により塗装中のゴミ物の付着などの懸念が無い場合等、そのまま施工して頂くだけで鏡面とする事が可能です。基本的に上記の様なプライマーへの磨きの作業は必ずしも必要では無い事を明記させて頂きます。
本日の所は、より完璧な仕上を目指される場合や、また作業中に付いてしまった不意のゴミ物対策と致しまして、実際にプライマーを磨く際の手順をご案内させて頂きました。プライマー施工時のご参考にして頂けたら幸いです。