BL HY COATER

最先端の特殊ハイブリット塗料

月刊『塗装技術』11月号に執筆させて頂きました

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特集 : 抗菌・抗ウイルス塗料・塗装技術の新展開

株式会社 理工出版社様よりご依頼を頂まして、私、僭越ながら「抗菌・抗ウイルス塗料・塗装技術の新展開」と言うテーマの元に、この歴史ある専門雑誌 : 月刊『塗装技術』の11月号に執筆をさせて頂きました。抗菌製品技術協会 (SIAA)様や、関西ペイント(株)様、大日本塗料(株)様、(株)オプティマ様、更にはアネスト岩田(株)様等々、ずらっとビックネームが並ぶ中での特集に付きまして、お話を頂戴致しまし時は、正直かなり躊躇をしたのですが、ここはやはり頑張らねば! との思いに至りまして、筆を取らせて頂いた次第です。

以下、株式会社 理工出版社様に許可を頂きまして、執筆をさせて頂きました文章を掲載させて頂きます。少々長い文章となりますが、是非最後までご一読を賜りたくお願いを申し上げる次第です。

GlossWell Type Anti-Viral特殊抗除菌塗料『塗膜』による抗菌環境の構築に関して

弊社、有限会社プレゼンスはBADLANDと言う屋号の元、アメリカ製のオートバイ/ハーレーダビッドソン専門のカスタムショップを運営している。ハーレーをカスタムする場合、美観と言う意味における最終表面処理は非常に重要な案件であり、ボディー全体のカスタムペイント然り、アルミやステンレス素材の鏡面仕上げからなる各パーツ然り、強靭な塗膜により持続性にも優れた最終表面処理は、我々には欠かす事の出来ない作業メニューの一つである。塗料や塗装方法、並びに金属に対する表面処理方法に関して最新の情報を常に求める中で、弊社の顧客でもあり且つ私の古い友人でもあるH氏なる人物が居る。実は彼こそが現在弊社が取り扱いをさせて頂いている様々な特殊塗料を開発している研究所兼メーカー(以降はA社と表記)の東京の支店長であり、H氏との特別な関係の中で私はA社の存在を知る事となる。

BAD LAND 外観 : 筆者撮影

初めて使用させて頂いたA社の特殊塗料は車やオートバイのボディーに特化したハイブリット系の所謂ガラスコートであったが、その塗膜のクオリティーの高さと持続性能に関してはH氏の説明以上であり、良い意味で全ての機能がオーバースペックにあると思われる塗料であった。自動車用のガラスコーティング剤に多々ありがちな怪しげな施工結果などは微塵にも感じられず、実際に施工をさせて頂き多くのお客様に喜んで頂いた。僅か数ミクロンの膜厚にも関わらず、そのボディーをガラスのショーケースで包んだ如くの表現が数年間にも渡って続く様を見るに付け、私はすっかりA社のファンになって行くと共に塗料の世界の奥深さに魅力を感じる様になった。現在取り扱いをさせて頂いている特殊控除菌塗料GlossWell Type Anti-Viralと、オートバイ屋である弊社との接点が希薄であるとお感じになられる方々も多々いらっしゃる事と思うが、意匠性と言う部分に特化をしつつ、実はA社とのお付き合いは10年近くになる事をお伝えさせて頂きたい。また弊社はA社製の特殊塗料のみを取り扱いさせて頂いている事も申し添えたい。

抗除菌塗料との出会い

今から4年程前の事だったと思う。H氏との雑談の中で、微生物制御研究に関する権威である大学の教授がA社の顧問に就任された事を知った。その教授が開発された第4級アンモニウム塩をベースとした特殊抗除菌化合物の驚異的な威力にまず驚いた。またその抗菌剤を使用した塗料化の話を聞き、入手し実際に試験施工したい旨を伝えた。その特殊な抗除菌化合物が教授の言葉通りの抗菌機能を有しているのだとすれば、つまりは塗膜で抗菌環境を構築する事が出来のだから、それはどんなに素晴らしい事であるかを、私はその日、H氏と話した記憶がある。塗料であれば既存の設備やあらゆるモノに塗る事が出来る訳であり、ましてやA社の技術であれば密着力と持続性能に優れ、はたまた意匠性にも優れた抗除菌塗料を必ずや創り上げる事が出来ると確信をしていた。

消毒・感染症に対する過去の経験

話は少し飛ぶが、私は18~26歳まで、横浜市にある昭和大学藤が丘病院の手術室で看護婦(看護士)として勤務をしていた。私が藤が丘病院に入職した頃、同院は地域の第3次救命救急センターの役割を果たす様になり、怪我や事故、そして病気により残念ながら非常に重篤な状況に陥った患者さん達が日々次々と運び込まれていた。手術室では清潔と不潔の観念は非常に明確であり、人の命に直結する事でもあるので当然の事ながら一切の曖昧さは許されない。特に術野においては消毒などと言ったレベルで許される分けが無く、完全にこれっぽっちの微生物も存在をしていない滅菌の状態である事が大前提となる。そしてその環境を準備し、また例え長時間のオペとなってもその滅菌の状態をキープし続ける事が、オペ室に勤務するナースの基本的な仕事である。オペ室に配属となったその日以来、私は先輩の看護婦や各科のドクター達に、1日でも早く一人前のオペ室のナースとなるべく徹底的に鍛え上げられた。特に無菌ルームでの脳外科の手術や整形外科の例えば大腿骨頭のインプラント術、また胸部外科における人口血管置換術などは、最高レベルの滅菌無菌状態を手術が終了するまで確実に保持せねばならなく、先輩看護婦の助手として初めてその場に立った時、大いに緊張をした事を今でもよく覚えている。また感染症を持たれた患者さんの手術後の場合、環境下に対しての病原性微生物の漏洩を防ぐ為に、手術室全体の消毒や手術終了後の各手術用機械の洗浄、ディスポーザブルの術着やグローブ、ガーゼ等の処理を確実に行わなくてはならず、おのずとその取扱いにも精通する様になっていた。清潔や不潔、消毒、感染症などと言ったワードに対し、私が平均的な感覚以上に過敏となっているのも約8年間に渡るオペ室での経験が非常に大きく影響をしている事と思う。

広がる感染とGlossWell #360

『中国武漢で未知の感染症が。。。』そんなニュースを私が初めて耳にしたのは今年の1月の初めの頃だったと思う。その時点では今回世界中の人々が経験をしたパンデミックな状況などは想像も出来なかったが、私はとにかく嫌な予感を感じ直ぐにH氏に連絡を入れた。4年程前に開発が始まった例の抗除菌特殊塗料はA社にて様々な経緯を経て既に製品化されていた。更に偶然にも教授が開発された第4級アンモニウム塩由来の特殊抗除菌成分とA社のベースとなるバインダーとの相性が非常によろしく、開発目標と掲げた『強靭な塗膜により抗菌環境を創り出す事の出来る抗除菌特殊塗料』:GlossWell #360 Type Anti-Viralは完成していた。しかし大変に恥ずかしい話であるが、私のリリース力や営業力の欠如によりGlossWell #360は陽の目を見る事無く、結果極々一部の限られた関係者しか知らない存在となっていた。

GlossWell #360 Type Anti-Viral : 筆者撮影

8年間務めた病院を辞めた理由はどれも間違ってはいないと思うが、しかし遥か昔の話しとなりつつも、それこそ戦場のような現場から敵前逃亡をしたかの様な負い目は今でも引きずっている。そんな私個人の特異な感情と、そして誰も知らないGlossWell #360 Type Anti-Viralと言う特殊塗料の存在。1月初めの武漢でのニュースを知った際、その双方は容易く私の中でリンクを果たした。その時の感覚を語らせて頂くならば、それはきっと使命感と言う言葉で説明が付くのだと思う。H氏にその後のGlossWell #360の状況を確認しつつ、私は何かに取り憑かれたかの様に直ぐ様、GlossWell #360 Type Anti-Viralの専用サイトの製作に着手をした。広く多くの方々にGlossWell #360の情報を知らしめる事。使命感などと大袈裟な言葉を使いつつも、実際私に出来る事と言えば正直その程度でもある。しかし、その時点で問題のウイルスはエンベロープ膜を有している事が分かっており、また過去にA社が実施した抗ウイルス感作試験では、エンベロープ膜を有するその他のウイルスにおいてGlossWell #360は有効であるとの情報を私は承知をしていたので、一刻も早くこの事実を多く方にお知らせをし、GlossWell #360 Type Anti-Viralが形成する抗除菌塗膜によて衛生環境対策を取って頂く為、状況が刻一刻と悪化の様子を辿る中でサイトの完成を急いでいた。

2020. 4/20 : 緊急事態宣言時の横浜中華街 : 筆者撮影

GlossWell シリーズの有効性

2020年5月29日。NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)と経済産業省の同時発表が行われ、GlossWell #360 / #240 / #750 Type Anti-Viral(使用目的により品番が異なる)に含まれる特殊抗除菌成分を構成する第4級アンモニウム塩が問題のエンベロープタイプウイルスに有効でるとの発表があった。当然の事ながらGlossWell Type Anti-Viral 3品目を塗っておきさえすれば、エンベロープタイプウイルスには感染をしないなどと言う事はあり得ない。しかし、GlossWellが抗除菌機能を有する塗料である事のメリットはやはり甚大で、簡単な施工により既存の設備やモノに抗除菌塗膜を付与させる事が出来、衛生環境を構築する事ができると言うこの事実は何物にも変えがたい。

今後の展望

今回のパンデミックが現実の世界に落とした影響は大きく、個人の生活様式は勿論の事、経済の土台まで根底から覆してしまった。一時のパニックめいた雰囲気はもはや過去の出来事として、我々も静観し振り返る事が出来る様な状況にはなったが、それでも今迄の日常とは明らかに異なる世界観に我々は支配されてしまった。『衛生力=競争力』である。と、数ヶ月前、ニュース番組の解説者がそんなボードを掲げながら今後の経済活動に関してコメントをしていた。衛生力が今後は競争力となり得ると言うこの論法。何ともやり切れない言葉ではあったが、しかしこの様な状況に陥ってしまった以上、そこは目を逸らす事無く正視をするべき事実であると思う。世の中には様々な考え方があり、目では見る事の出来ないウイルスが身近に迫る状況下でも、結果何も対策を講じず済ませてしまう人々もいる。そうした中で、積極的に抗除菌環境を構築し衛生力をアピールする者とそうでは無い者とでは、おのずと競争力においては大きな解離が生じる事であろう。

GlossWell #750 Type Anti-Viral / スプレー : 筆者撮影

衛生力を付け競争力を増そうとする様々な店舗や各施設でのGlossWell Type Anti-Viralの実施工は既に始まっている。またその競争力を『安全力』と言う言葉に置き換え学校や病院、保育園や老人ホーム、公共の移動機関や公共の各施設においての施工も全国で開始された。そして今後であるが、工業製品のおいての製造段階における抗除菌環境の構築と言った必要性が高まる事を予測する。GlossWell Type Anti-Viral 3品目は透明な抗除菌塗膜を形成するので、デザイン性や意匠性を損ねる事無く、各製品に抗除菌環境を付与した上での最終表面処理を行う事が可能だ。また化学の世界における技術の進歩は凄まじく、当該塗料の開発研究所メーカーであるA社によるGlossWell Type Anti-Viral に対するアップデートも今後更に頻繁に行われる事であろう

パンデミックの終息を切に願う

最後にGlossWell Type Anti-Viral 3品目は歴とした特殊塗料専門の開発研究所兼メーカーの製品である。不誠実さのかけらはそこには微塵も存在していない。抗菌性能に関する取得し得た全てのデータはインターネット上に公開しており、エビデンスに関し皆様のご判断を仰ぐ体勢を取らせて頂いている。何よりも人の生きる全ての環境、状況、条件下においてGlossWell #360 / #240 / #750 Type Anti-Viralが有効的に機能し、安全な抗除菌環境の構築の為にお役に立てる事を、関係者一同と共に切に願っている事をお伝えさせて頂きたく思う。

有限会社プレゼンス
代表取締役 桑井敬一

〒230-0073 神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷2-39-45
TEL 045-717-7095 / FAX 045-717-7027 / info@badland.net

▶︎ 特殊塗料専門サイト: http://hy-coater.com
▶︎ GlossWell Type Anti-Viral専用ページ : http://hy-coater.com/page-9060

月刊『塗装技術』11月号より

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