トップクリアーを掛けると黒くなる、青くなる… 何故???
BLシルバーコートRTに関しまして、以下2点に関しましてのご質問を時々頂戴する事がございます。
1トップクリアーを施工するとシルバーの面が『黒』っぽくなる。
2トップクリアーを施工するとシルバーの面が『青』っぽくなる。
どちらの場合も、シルバーまでは非常に上手く行っていたのだが、トップクリアーを施工したとたんに施工面が上記の様な状況になってしまう。と言う事でありまして… 本日の所は、その2点に関しましての発生のメカニズム、及び対応の方法をお伝えさせて頂きます。
トップクリアーを掛けると『黒』くなる
『シルバーの施工までは非常に上手く行っていたのだが、トップクリアーを掛けたとたんにシルバー全体の色味がなんだか黒っぽくなってしまった…』。この現象、私もさんざん経験を致しました。そうなってしまう原因は幾つかございまして…
理由その2 : シルバー施工後の熱の掛け方が十分でなかったり等の乾燥不足。
以下、そのメカニズムを図解にしてみましたのでご参考にされて下さい。
シルバー主剤自体が薄塗りであるとシルバー粒子間の隙間が大きく、トップクリアーを施工した際に上記図の様な状況となり、どうしてもシルバーが透けて見えてしまいます。その際、シルバーの下地となるおプライマーの黒い色が目視にて感じられる様になります。また、シルバー施工後の熱の掛け方が十分でなかった場合、シルバーそのものの発色が十分なレベルまでに達せず、トップクリアー施工後、全体の色味が落ち込んで見えてしまいます。BLシルバーコートRTの一連の施工手順の中で、シルバー施工後に熱を加える工程はとても重要です。
トップクリアーを掛けると『青』くなる
『シルバーの施工までは非常に上手く行っていたのだが、トップクリアーを吹いた瞬間にシルバー全体の色味が青くなってしまった…』。この現象が発生する理由はただ一つでありまして…
プライマー及びシルバーの施工層にそれぞれのシンナーや溶剤の成分が残っており、下層の乾燥が不十分のままトップクリアーを施工すると、双方のシンナーや溶剤が反応を起こしてしまい、綺麗な状態で配列されているシルバーの粒子を動かしてしまいます。シルバーの配列や重なり具合が乱れてしまうと、結果、可視光線中の青の波長の光に対しての反射が強調されるシルバー配列に変化してしまい、人間の目には青の色味が強調された施工面となって見えてしまいます。
以下、そのメカニズムを図解にしてみましたのでご参考にされて下さい。
対応策
トップクリアーを施工した際、シルバーの施工面が黒くなったり青っぽくなったりする理由をお分かり頂いたでしょうか? 以下、この現象を解決する対応策をご案内させて頂きます。
対応策 : その1プライマー施工後、十分な乾燥を行う。
まずはプライマーの施工後、十分な乾燥を行なって下さい。
強制乾燥 : 80℃〜120℃ (部材温度) / 30分〜1時間程度が目安となります。
常温乾燥 : 7 日以上放置 (気温25℃の場合) が目安となります。
対応策 : その2シルバー主剤の完璧な施工。
シルバー主剤の施工法に関しましては少々コツの様なモノがございますので、その詳細に関しましては下記リンクボタンより専用ページにてご確認を願いたく思いますが、概ねの対応策を以下に記させて頂きます。
まずはスプレーガンを以下の通りの設定にてお試し下さい。
・ 推奨ニードルサイズ : 0.8〜1.3mm
・ パターン : 全開
・ 吐出量 : 1-1/4回転戻し
・ エアー圧 : 0.2Mpa
・ ガン距離 : 15〜20cm
シルバー主剤の希釈率 / シルバー主剤 : 専用シンナー = 1 : 1
シルバー主剤の塗り重ね回数 : 3〜6回程
強制乾燥 : 80℃〜120℃ (部材温度) / 20分程度。
常温乾燥 : 7 日以上放置 (気温25℃の場合) が目安となります。
熱に耐える事の出来る施工対象物でしたら、120℃ / 20分程の強制乾燥を強くお勧め致します。高温で熱せられる事により、シルバーの発色がよりクローム調に振れる事と、プライマーとの密着性能が格段に強化 / 向上されます!!
お問い合わせ先
BLシルバーコートRTの施工方法など、ご不明な点がございましたらお気軽に弊社までご連絡下さい。
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