BLシルバーコートRT : トップ施工後、何故『黒く』変色する???
まさに本日ご紹介をさせて頂いております写真の様に、『シルバーまでは実に上手く行ったのに、トップを掛けたとたん黒くなる。。。何故なんだ???』そんなお問い合わせを時々頂く事がございます。今回のブログでは、その原因に付きまして解説をさせて頂きたく思います。
以下にございます4枚の写真。どの皿も瓶もシルバーの施工時には完璧な仕上がりとなりまして、まさに鏡に様な輝かしい銀色の面とする事が出来ておりました。シルバーの施工後、全体に熱を入れ1〜2日程、常温にて乾燥を行なったのちトップクリアーを施工致しますと… ご覧の通り、あっと言う間に黒ずんでしまいました。それは今までの苦労が水の泡となった瞬間でありまして、そんな時はガッカリと肩を落とすしか有りません。ただ私の場合に限りましてはテスト施工でありますので、さほど落ち込む理由はございませんが、これがお仕事ともなりますと、、、そのご苦労、幾許のものかと。。。何故、トップを掛けると黒くなるか??? その理由と対策を以下にご紹介させて頂きます。
とにもかくにも、プライマーをキッチリと焼き付ける!!
シルバーの施工は成功したが、しかし、トップクリアーを掛けるといきなり色味が黒っぽくなってしまう。その原因は、、、ズバリ!! プライマーの乾燥、並びに焼き付け不良にあります。プライマーがしっかり乾燥をしておりませんと、トップクリアーを施工した際、中間層のシルバーが極端な言い方をすれば、トップクリアー施工の際のエアー圧に押されたり、またトップクリアーに含まれる溶剤に溶かされ気味となったりして、プライマーに吸われてしまい、結果、シルバーの下にあるプライマーの黒い色が透けて見えて来てしまう。これが、トップクリアーを掛けた時、いきなり黒く変色してしまう事の一連のメカニズムでありまして… ですので、プライマーの乾燥、或いは焼き付けの作業は、どうかキッチリと行なって頂きたくお願いを申し上げる次第です。
施工基材によっては、十分な熱を加える事が不可能なケースもあるとは思いますが、プライマーの施工方法、並びに焼き付け温度と時間に関しては以下を目安とされて下さい。また施工対象物の大小によっても、焼き付け温度と時間は異なって来ると思いますので、実作業中の適時適切な調整をお願い申し上げます。
プライマーの施工方法
1 ) 施工面を完全に脱脂する。
2 ) 1回目の塗装 / プライマーを薄く拭く (バサ拭き)。
3 ) 強制乾燥 : 80℃〜100℃ (部材温度) / 10分程度。
4 ) 2回目の塗装 / 仕上げの塗装 : 光沢感の有る施工面を目指して下さい。
5 ) 強制乾燥 : 80℃〜100℃ (部材温度) / 30分〜1時間程。
6 ) 熱を加えギラギラとした施工面とする事が重要です。
プライマー構成内容 : プライマー主剤 / プライマー硬化剤 / プライマーシンナー
混合比 : 主剤 / 硬化剤 = 6 / 1 ( 質量比 )
希釈比 : 主剤 / 硬化剤 / シンナー = 6 / 1 / 4~6 ( 質量比 )
塗装粘度 : 8~10 S / IHS
レベリングに要する時間 : 5~10分 / 熱処理を行う際は、必ずこの時間を経過後施工の事。
推奨膜厚 : 10~20μm
乾燥 : 溶剤に含まれるシンナーの成分を完全に揮発 / 除去して下さい。
強制乾燥の場合、80℃〜100℃ (部材温度) / 30分〜1時間程度が目安となります。施工基材の大きさや厚さ、または材質により、温度 / 時間など適時調整をお願い致します。
以下写真、確かにプライマーの焼き付けが甘かった。。。
以下写真の皿や瓶。今、思い返してみますと、確かにプライマー施工後の焼き付けや乾燥が甘かったと思います。私がシルバーのテスト施工に本格的に取り組んだ直後のサンプル群でありまして、塗装場にあります赤外線ヒーターで熱を掛けは致しましたが、その時のヒーターと施工物の距離や温度は十分ではなかった事を記憶をしています。ただ、その事に気付いた以降は、最終トップクリアーを施工した際、シルバーがいきなり黒く変色をしてしまう事は一切ありませんでしたので、再度、プライマーの焼き付け、及び乾燥はしっかりと行なって頂きます事をお願い申し上げます!
BLシルバーコートRTの施工に関しまして、ご不明な点などございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい!!
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