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最先端の特殊ハイブリット塗料

抗ウィルス抗菌とは… 元オペ室ナースの考察

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手術室の看護士だった頃

このサイトの管理運営を致しております私 : クワイですが、実は18歳〜26歳までの約8年間、横浜市青葉区に在ります昭和医科大学附属藤が丘病院の手術室に看護士として勤務をしておりました。私が入職して直ぐの頃、藤が丘病院は地域の第三次救命救急センターの指定を受けまして、病気や事故や怪我等々でそれこそ1分1秒を争う重篤な状態に陥ってしまった患者さん達に対応すべく、手術室はそれこそ日夜戦場の様な状況でありました。手術室は医療現場の中でもかなり特殊な環境 / 職場であり、実際にオペをされるドクターの方々は勿論の事、オペをサポートする我々看護婦 (当時は看護師では無く看護婦と呼ばれていました : 男性の場合は看護士) も非常に専門性が問われ、ある意味職人的な要素が自然と身に付く様な職場です。人の命に対して真っ向から対峙し真剣勝負を挑まなくてはならない場所でありますから、手術室のあるエリアは常に緊張感に満ち溢れ、時として極限の状況下となったりする事もある中で、私は多くのドクターや手術室の婦長、そして先輩の看護婦さん達から一日でも早く一人前のオペ室のナースとなるべく、入職から数年の間はとにかく日々徹底的に鍛えられておりました。

手術室での絶対のルール : 清潔と不潔

手術室での絶対的な決まり事として “清潔と不潔” と言うルール又は概念があります。医療の場で用いられる “清潔と不潔” と言う言葉には、例えば『アイツは何て不潔な奴なんだ』ですとか『お前の着ている服、汚いなぁ〜、しかもフケだらけ。お前は本当に不潔な奴だ!!』的な、相手の身なりや状況、或いはその人間性を否定したりする様な意味合いは一切含まれておりません。特に手術室で適用されるこの “清潔と不潔” と言うルールはそれこそ医療現場での最高MAXレベルの無菌状態の事を示す言葉でありまして、簡単に申し上げればそれは 滅菌か滅菌で無いか の2極となります。

滅菌とは増殖性のあるあらゆる微生物 (細菌や真菌やウィルス) を完全に殺滅又は除去した状態でありまして、正確には概念としてとの前置詞が付いてしまいますが、所謂『無菌状態』の事を言います。もちろん消毒によりそうした増殖性のある微生物を除去する事は勿論可能で且つ有効です。ただし細菌の中には消毒では死滅しない輩が幾つかおります。それらの細菌は芽胞と呼ばれる特に熱に対して極めて耐久性の高い細胞の構造を持っており、例えば100℃に沸騰したグラグラするお湯の中でいくら煮続けても死滅しません。その代表的な細菌と言いますと、破傷風菌 / ボツリヌス菌 / 炭疽菌 / セレウス菌 / 枯草菌などでありまして、その数や種類は多くはないのですが、どれも感染すると重篤な症状を呈したり激烈な食中毒を引き起こすかなり厄介な細菌です。オペ室での清潔とされる環境とは、そうした厄介な細菌や微生物の全ての存在を一切排除した状況 / 状態を示します。

では、如何にして煮沸消毒でも死滅しない細菌を除去し消毒よりも上のレベルとなる滅菌状態を実現するかと言いますと、教科書的には、オートクレーブ (高圧蒸気滅菌器) 処理 : 2気圧の飽和水蒸気の中で121℃15分以上。乾熱滅菌処理 : 180℃30分あるいは160℃1時間以上。などがありますが、藤が丘病院では手術で使用する医療器具や材料の全て (熱により変形を来さないモノ : メスやハサミ、ペアン、コッヘル、各種鉗子、針、術衣、ガーゼや綿花等々) はオートクレーブ (確か128℃で30分) 処理を行っていました。因みに高温に耐える事の出来ない医療器具や材料 : 例えば内視鏡などの精密機械や、各種カテーテル、縫合用のナイロン糸等々には別途ガス滅菌と言う処理が行われ無菌を実現しておりました。

医療系のドラマや映画でよく目にする手術室の風景がありますね。麻酔で眠る患者さんの周りを取り囲む手術着を着たドクター達やナース達の前で展開される、術野と呼ばれる実際に手術が行われている現場。そこで使われる医療器具の全てや、手術着、マスク、手袋等々は全て滅菌の状態 / 滅菌の環境が大前提となっている訳でありまして、まさにその術野こそが医療現場における最高MAXな清潔な環境状態となります。

オペ室のナース達は、その手術を行う為に必要となる各種の医療器具等々の事前の準備を行う訳でありますが、その基本的な行動や一連の作業は常に清潔であると言う概念の元に実践をせねばならず、自らが準備をした清潔とされる環境に万が一の不備があり不潔とされる要素が混在をしていたとしたら、それは直接患者さんの命に関わって来ますのでどんな事があっても完璧な作業を行わなくてはなりません。しかし清潔や不潔は目視では判断をする事が出来ませんので、それを確実に実践する為におのずとオペ室独特な職人的技術や知識や経験が必要となり、故、オペ室に勤務をする以上はその職人的な特殊な要素の数々を先輩方から徹底的に叩き込まれる訳なのであります。

ここで余談となりますが、基本的に人間の体の中は清潔であるとされます (感染症などがある方の場合は例外となるケースもありますが)。例えば開腹や開頭をした直下の状況、その部位は清潔です。しかし、人間の体の中には不潔となる箇所が幾つかありまして、例えば、口 → 食道 → 胃 → 十二指腸 → 小腸 → 大腸 → 直腸に至る消化器系臓器のその内側の全て。ここは外界と直結していますので不潔領域となります。しかしそれら臓器の外側 ( ゴムホースの外側をイメージされて下さい ) は清潔です。同様の理由により口 / 鼻 / 耳 / 膣 / 体幹上の皮膚全般等々は不潔領域となります。不幸にも胃を切除しなければならいオペの場合、胃を切り取る際、不潔とされる胃の内側より血液や粘液等々が清潔とされる領域に出現をせざるを得無い場面が訪れます。その際ドクターは最新の注意を払って不潔となる要素を最小限に留めると共に、直ぐ様、切除部分にイソジンによる消毒を施します。また全ての縫合等の処置がなされ、いよいよ最終的なナート (皮膚の部分を縫合する作業) を迎える前に、生理食塩水を多量に使用し不潔環境を導き出してしまった体の中を入念に洗浄します。

抗菌と言う言葉に、怪しいイメージを持つ…

看護士となって数年の後、私はオペ室のナースとしてはプロになれたかとは思うのですが、それももう30年以上も前の話であり、また医学的な知識を持っていたとしても看護婦としての範囲を越えるモノはありませんので、現状下の騒動を誘発しているウイルスに関し、当然の事ながら専門的な知識や見解を持ち合わせる者ではありません。

ただ、多少の医学的な知識は持ち合わせておりましたので、この抗ウイルス抗細菌機能が付与された特殊塗料を3年程前から取り扱う様になった際、非常に気になったと言いますか、引っ掛かった言葉があります。それは『抗菌』と言う言葉でありまして… 勿論、既に抗菌と言う言葉は日常の生活の中で耳にし、その意味はなんと無くではありますが理解をしておりました。が、私が看護士として働いていた頃は『抗菌』などと言う言葉は聞いた事がありませんでしたし、勿論看護学校で教わった記憶もありません。

消毒でも無く、滅菌でも無く、では一体抗菌とは何ぞや??? 抗菌機能の付いた下着 / 抗菌機能が付いた靴下 / 抗菌歯ブラシ / 抗菌スリッパ / 抗菌タオル等々、抗菌と言えば既に製品に仕込まれた所謂抗菌グッズとカテゴライズされるモノばかりであり、勿論医学用語などではありません。つまりは、抗菌とは売り手=メーカー側が作り出した造語の類。そこで世の中を斜めから見る傾向の強い私としては『抗菌』と言う言葉に、当初は随分と怪しいイメージを持っていた事は事実であります。

抗ウイルス / 抗細菌環境の重要性

今回、世界的なパンデミックの状況が続々と報道される中『抗菌とは一体如何なるモノであるか?』を、3年前のリリースした時以上に徹底的にそのメカニズムを調べ、更にこの塗料を開発したメーカーの担当者、並びにこの特殊塗料に含まれるウイルスや細菌 / カビに対し、その生存や増殖を抑制する特殊化合物を発案開発した博士の解説を聞かせて頂く中で、現状の状況下に置いての早期の抗ウイルス抗菌菌環境の構築の必要性と、更にはこの一連の事態が収束を迎えた後の耐性ウイルスに対する予防策としても、この特殊塗料 : GlossWell #360 Type ANTI-VIRALにより抗菌環境を準備しておく事の重要性を強く感じるに至りました。

GlossWell #360 Type ANTI-VIRALのメカニズム

GlossWell #360 Type Anti-Viral は各種機材に対して強い密着性能を有する一液性特殊セラミック塗料 (バインダーと称します) 中に特殊第4級アンモニウム塩が配列された構造となっています。

GlossWell #360 Type Anti-Viral の構造
GlossWell #360 Type Anti-Viral は各種機材に対して強い密着性能を有する一液性特殊セラミック塗料 (バインダーと称します) 中に、抗ウイルス抗細菌成分である特殊第4級アンモニウム塩が配列された構造となっています。

ウイルスはその構造からエンベロープ膜を有するウイルス (エンベロープ・ウイルス) とエンベロープ膜を有さない (ノンエベロープ・ウイルス) の2種類に分けられます。以下は当該塗料に含まれる特殊第4級アンモニウム塩が、エンベロープ膜を有するエンベロープタイプウイルスに対し抗ウイルス機能を発揮しウイルスを寄せ付けないメカニズムを解説した図です。界面活性剤でもある第4級アンモニウム塩は、初動の段階でウイルスのエンベロープの脂質二重膜や膜タンパクに作用し抗ウイルス効果を発揮致します。

エンベロープ膜を有するウイルスの構造

イルスを寄せ付けないメカニズム
GlossWell #360 Type Anti-Viral に含まれる特殊第4級アンモニウム塩の抗ウイルス機能に関するメカニズムを解説した図です。抗ウイルス成分である第4級アンモニウム塩がウイルスのエンベロープ膜に触れる事により効果を発揮。ウイルスを寄せ付けません。

抗ウイルス抗細菌機能を有する塗料であるが故の優位性

GlossWell #360 Type Anti-Viralは1コートのみで完結する簡単な塗装方法により、その施工面に抗ウイルス抗細菌環境を作り出す事が可能です。そして殆どの基材 / 素材に施工が可能ですので、例えば各種ドアノブや手すり / 各公共交通機関の吊革や手すり / 車のドア : インナー及びアウターの取手部分 / 一般家屋や店舗内のテーブルや椅子、カウンター / エレベーターなどの操作ボタン / スーパーマーケットのカゴやカート / トイレ周辺機材 : 便座など / 共有のロッカー / 水道周辺機材 : 蛇口や手洗い等々、危険箇所と思われる『既にそこに在るモノ / 既にそこに存在をするモノ / 動かしようの無いモノ』に対し、またその施工面が複雑な形状でも自由且つ意のままに抗ウイルス抗細菌環境を作り出す事が出来ます。

硬化型の塗膜を形成し対薬品性能にも優れますので、エタノール等の消毒液との併用にてもう一つ上のレベルでの衛生環境対策をお取り頂く事も可能です。またGlossWell #360 Type Anti-Viralには、超撥水性能や超油性能も付与されておりますので、指紋 / 各種油性成分 / 血液や体液 / 汚物などを簡単に除去する事も可能です。完全硬化後の塗膜は無色透明。また塗膜の触感も非常に滑らかであり、既存のモノに施工を行なったとしても外観上の違和感は全く無いと言っても過言ではありません。

ニューノーマル時代…

何よりも、既製品等に対し後施工が可能な抗ウイルス抗細菌機能を有する塗料、しかも1コートで施工が可能である点も非常に重要なファクターとなるのですが、今回急遽、公にGlossWell #360 Type Anti-Viralをご紹介させて頂くにあたり、私はインターネット上にて情報の収集を行ないました。が、GlossWell #360と同様な機能を持った他の特殊塗料に巡り合う事はありませんでした。この件に関しては現状、この特殊塗料メーカーの見解も同様でありまして、非常に特異な位置付けとなる塗料であります事と、このパンデミックな状況下においてまさに奇跡的な存在でもあると、そう強く思う次第です。

公衆衛生や社会環境において、あらゆる場所やモノに対しての抗ウイルス抗細菌性能の必要性が高まり、予め抗ウイルス抗細菌対策を施した衛生環境を準備しをする事は、今後『ニューノーマル時代』を迎えるにあたり重要なソーシャル・ポイントになる事が予想されます。現状の対策は勿論の事ですが将来的な展望も見据えて頂き、どうかこの抗ウイルス抗細菌機能を有する特殊塗料 : GlossWell #360 Type Anti-Viralを是非お役立て頂きたく思う次第です。

GlossWell #360 Type Anti-Viralに関しまして、ご不明な点がございましたらお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

販売元 / お問い合わせ先

有限会社 プレゼンス / BAD LAND
〒230-0073 神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷2-39-45
TEL 045-717-7095 / FAX 045-717-7027 / e-mail : info@badland.net
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